BREAK TIME GIRLSの可能性と課題

2019年12月28日から活動休止していたブレイクタイムガールズが装い新たに2020年9月22日に配信ではありますが、BREAK TIME GIRLS(以下、BtG)として復活しました。ここではその可能性と課題について考察したいと思います。

■リニューアルのための活動休止

ブレイクタイムガールズはスターダストの先輩アイドルとは一線を画すために、それまでの持ち曲も封印して、リニューアルするために、活動休止しました。
アイドル業界の縮小傾向、事務所内アイドルの飽和状態、そんなも背景があって、方向性の違う新たな形を模索したわけです。

■賛否渦巻く新BREAK TIME GIRLS

予想通り? やっぱり? BREAK TIME GIRLSはいわゆるK-POPと呼ばれるジャンルに足を踏み入れました。いきなり2曲のオリジナル曲、LUCKY GIRLとBaby!!を仕上げる気合の入れようでした。特に2曲目に披露したBaby!!はふとした瞬間に頭の中でリフレインするレベルに耳につく曲でした。
ただし、それは何度も聴いた結果の話であり、最初に聴いた感想は「1曲目と2曲目がおんなじ曲に聴こえる」というもので、さらに言うと同じような感想を持った方がたくさんいらっしゃいました。
また、K-POP的な観点からの辛口コメントや、どこで盛り上がっていいか分からないという声まで……あれ? 賛は?(爆)メンバーに対してよくがんばったとか、かわいかったとかそういう部分や、そろって5人で見れたことに対する評価は高かったように思います。
しかし、K-POPは茨の道。日本のグループでも、今までたくさんのグループが流行りに乗っかりそのジャンルを目指しましたが、いまだに成功した日本のK-POPグループはありません。その最たる例は、bump.yでしょうか。今回のブレイクちゃんと同じように、既存の路線を封印して、韓国にダンス合宿までしてK-POPに転身しましたが、桜庭ななみ高月彩良*1といった有名女優2人を抱えながら、結果を残すことができませんでした。それぐらい難しい茨の道なのです。

■運命を変えた9.28

時を戻そう*2。2019年9月28日ブレイクタイムガールズはときめき宣伝部のOAとして、大阪南港ATCでのイベントに参加します。このころから、地方営業所のユニットから脱皮しようと、いろいろなところに顔を出します。エビ中*3のOAなどもありました。しかし、この日はスターダストプロモーションの社長と組長*4へのプレゼンの機会でもありました。
その時の社長の評価が「いい子たちそろってるけど、お姉さんグループと同じことをやってちゃいけない」というものでした。*5
ここが分岐点になりました。お姉さんグループと違う方向でトップを目指す、後は本人たちのやる気を社長面談で確認された日でもあると思われます。

■脱アイドルの前触れ

スターダストには*6、kwkm*7を頂点としたスターダストプラネットというアイドル部門があります。
ブレイクタイムガールズと同じ地方営業所のユニットでまだメジャーデビューしていない、いぎなり東北産もこのスターダストプラネットに所属しています。
しかし、去年大阪営業所所属扱いだったブレイクタイムガールズはメンバー全員、制作3部*8に移籍します。これはアイドル部門とのは一線を画して、社長組長の直下で活動していく新しいプロジェクトの一員になったことを意味していました。
また、2019年12月14日沖縄で行われたちゅらフェスにおいて、それまで一切やってこなかった、YESorYES(TWICE)をパフォーマンスします。運営としては客の反応を見たかったのかもしれません。すでにリニューアルのための活動休止が発表されてた時期、我々からすると、やっぱそっちに行くのか……という前触れにもなりした。

■BREAK TIME GIRLS@女組長祭

2019年の年末より活動休止していたブレイクタイムガールズの、初めての表舞台になった女組長祭。
いよいよ? 待ちに待った? 予想はしていた方向性であったものの、復活とあってある程度平常心で見れてない部分がありましたが、そこは配信だったこともあり、じっくり期限まで繰り返し見ることができました。
最初は予想してた方向でもあり”こんなもんだろ”という部分と、メンバーはよくがんばってたと思いましたが、徐々に違和感を感じるようになりました。
そう、なんでこんなにメンバーを含む運営、制作、振り付けなどK-POPの”素人”であろう人々が集まった中で、こんなK-POPのただの模倣をやってしまったのか。
それではアイドル畑でやってきたことと変わらではないか。むしろ、そっちのほうがまだ”素人”でなかった分、圧倒的にマシだったってなってしまう。
さらに言うと「ラッキーなBREAK TIME GIRLS」って挨拶はなんなのだろうか? あれは、母国語としない方々が少し頑張ってる感じがかわいいってなる?、ところがあるんだろうけど、母国語の人がなんでそんな挨拶にしたのだろうか? そこまで寄せる必要があるのだろうか?? 否、見せないといけないのは”違い”であるし、そんな模倣じゃない。くしくも、滝澤史さんが「クールな見た目から出てくる関西弁がかわいい」みたいなこと言っていたけど、それで十分だしそれを見せないといけなかったのではないだろうか? 
楽曲という鎧は揃えたけど、武器を持たずして戦場へ行ってしまったそんな感じがしました。

■BREAK TIME GIRLSの可能性

BREAK TIME GIRLSはスターダストのグループです。アイドル業界に進出したとき、「おまえらぁ」とあおり、はっきりとした色分けしたり、それまでにないものを持ちこんだのはスターダストです。ちなみにツーショットの単価下げたのもスターダストです*9(笑)でも、前例にとらわれず、やったもん勝ちでおもしろいことをやるのが、諸先輩のやり方だったのではないでしょうか? 曲や状況は変わっても、その魂的な部分は、きっと役に立つと思うんですよね。
K-POPの世界って、実際には現地の感覚とか知らんけど、日本の市場で言えばまだまだやってないことめっちゃあるんですよ。K-POPなのにコールできたらおもろい思うし、関西弁でベラベラしゃべってもおもしろい。やれることはたくさんあるんじゃないかなと思います。
逆にK-POPのよいところも取り入れていくべきです。K-POPといえば、真似したくなる振り付けだったりしますが、LUCKY GIRLとBaby!!にはそういう部分を感じられなかったし、なんかもったいないなぁと感じました。
結局BREAK TIME GIRLSは何もまだチャレンジしてないんですよ。諸先輩方とK-POPのいいとこどりできるような工夫をすれば、可能性もどんどん膨らむ気がします。
いくらかわいい子そろえても、なんの工夫もなく結果を残そうなんて、難易度高すぎる気がします。でも、逆に何もしてないからこそ、すべてが伸びしろになる可能性があるのだと思います。

■BREAK TIME GIRLSの課題

BREAK TIME GIRLSのSNSは現在、ブログ(事務所の同じ部署の若手が書く制作3部School girl内にてスターダストプロモーション制作3部School girl BLOG Powered by Ameba)、Twitter(スターダスト大阪営業所☆女子部内にてスターダスト大阪営業所☆女子部 (@stardust_osaka) | Twitter)、毎日更新しているTikTokBREAK TIME GIRLS (@b.t.g_official) TikTok | BREAK TIME GIRLSさんのTikTok最新動画をチェックしよう
、および入江美沙希個人のInstagramhttps://www.instagram.com/irie_misaki_official/?hl=ja)があります。ちなみに、入江美沙希と織田ひまりしかまだ登場していませんが、制作3部のYouTubeスターダストプロモーション 制作3部 - YouTube)も一応あります。
見ての通り、グループでやっているのはTikTokのみということになります。
TikTokのフォロワーは14.1Kであり、一見優秀に見えますが、実はそうではありません。7月5日の縄跳びダンス🌷🍼🌻🦄 #縄跳びダンス #NiziU #WithU #Makeyouhappy #NAWATOBIdance #BtGで、104.5Kイイネ付いた時にフォローした人で、その後伸びていないのが現状です。もう少し、うまくSNSを連動できれば……と思います。TikTok見た人はどこでBREAK TIME GIRLSの情報を集めたらいいのでしょうか? そういう不親切さがあります。この連動がないのが何よりも課題ではないでしょうか。
ただし、年末になって一転、大山蒼生のYouTubeドラマ出演に際し、ブログ、TikTok、組長TwitterおよびInstagramが連動してちゃんと告知されていました。クリスマスにはメンバーのほぼ全員が更新。TikTokも31日に全員更新をするために逆算して個人のを上げたり、やればできるやん感が満載でした。来年は、そこに今あるSNSでも、新しいSNSでもよいので、連動させて今年以上に発信できるようになっていただきたいものです。

*1:ほかのメンバーは松山メアリ宮武美桜宮武祭

*2:言いたかっただけ

*3:私立恵比寿中学

*4:取締役、みにちあやとき宣の生みの親だが主な仕事は制作3部俳優部を束ねるほうらしい

*5:もう時効だろうし書いてもいいですよね?

*6:紆余曲折ありましたが

*7:ももクロのマネ

*8:組長直下

*9:当時ツーショットポラ(今でいうチェキ)はDVD2枚買って撮るものだった